ブラジルには音楽があふれている。カフェに行けば、テーブルを何気なく指で叩いているお年寄りを見かけるし(それも信じられないような複雑なビートで叩く)、カーニヴァルが近づくころになると、リオの丘からはサンバのリズムが雷鳴のように轟く。バーに繰り出せば今度はギターが次から次へとまわされ、みんなが声をそろえて夜更けまで歌い興じる。古い歌だろうと何だろうと、彼らはブラジルの曲なら何でもそらで歌えてしまうのだ。
ブラジル人の心には常に音楽が宿っている。そしてブラジル人のしゃべる言葉、歩く腰つき、サッカーのドリブルなどなど、至るところにリズムが感じられる。[7ページ]
— クリス マッガワン
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